●脇役を主役にするという発想の商い

おはようございます。経営ドクター島村信仁です。

ほとんどの人が蕎麦屋さんに行くのは蕎麦を食べに行くため。

うどん屋さんへ行くのはうどんを食べに行くためだと思います。

蕎麦屋さんの主役は蕎麦であり、うどん屋さんの主役はうどんなんですね。

でも、これを少しズラした発想で商いを行う事も私はアリだと思うのです。

例えば、私が住む福島県には有名な観光地に「大内宿」があります。

大内宿


江戸時代にタイムスリップしたかのような非日常を感じることが出来ます。

大内宿①

こんなことされたら、冷蔵庫で冷やすよりも美味しく感じてしまいます(笑)

今でこそ、観光客が多く来て頂ける福島県の観光地になっていますが、以前はそこまで多くの方には来て頂けない場所でした。

それを来てもらう為に考案したのが「ねぎそば」です。

大内宿メニュー


三澤屋の店主が考え出した逸品。

普通に蕎麦にはねぎがつきものですが、それを刻んだものではなく丸々一本を箸の代わりにしてねぎですくって食べてもらう。

大内宿ねぎそば


薬味としてもかじりながらそばを食べられる。

これって、わき役だったねぎが主役になった一例だと思うのです。

そして、それに人は魅了されてわざわざ足を運んでくれるようになる。

大内宿②

もう、嬉しさがこの写真から伝わってきませんか?(笑)


他には京都の銀閣寺に行った時も脇役が主役になってお客様を喜ばせているお店を発見しました。

それは、「名代おめん」といううどん屋さんです。

このうどん屋さん、薬味が凄いことで有名なんですよ。

おめん①

きんぴらごぼうを中心にした薬味でネギ、ミョウガ、ゴマなど盛りだくさん。

色々な薬味を入れながらうどんを食べることを楽しむ。

おめん②

うどんよりも脇役の薬味が主役になっています。


飲食店にしか通用しないんじゃないの?って思う方もいるかもしれないですが、そんなことありません。

私が住む福島県で人気の美容室があるのですが、同じように脇役が主役になってお客様を喜ばせているのです。

それは、髪研さんです。

美容室の主役のメニューってカットとパーマじゃないですか?

もう、これって疑いようがないくらい。

でも、この美容室は違うものを主役にしている。

あなたのお店で、脇役のモノが主役になる可能性は無いか?

逆の発想で物事を見る癖をつけると新しい気づきが得られますよ。





次回の心学商売繁盛塾は11月26日(月)16時30分より読書のすすめ店内で読書会を行います。