●経済の意味が違っている現代の経済

おはようございます。経営ドクターの島村信仁です。

私たちが普段当たり前のように使っている言葉「経済」

 これは中国の古典に登場する言葉で、もともと経済とは経世済民。

世の中を治めて、民を救う。 

道徳的な商売により世を直し、民を救うという意味だった。

私自身、大学時代は政治経済学部に入りながら、経済の本当の意味を知らないまま卒業し、大人になって本を読んで知ったという恥ずかしい限りである。

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経世済民という言葉を渋沢栄一はよく使っていたそうだ。 

渋沢栄一は石田梅岩から影響を受けており、石田梅岩はそれこそ民に利益だけを求める商人は破綻するという旨の話を心学校舎で話していたそうだ。

昔の経世済民は公の思想が中心にあったと感じる。

商いを通して、世の中が良くなる。

それを買った人の生活が今までよりも良くなる。

ところが、今の世の中の経済を見ていると世を治めて民を救うのではなく、お金を納めさせて、企業を救っているように見えることが多いのだ。

いかに私たちからお金を使わせるかに重点を置き、お金を納めさせて、公のためではなく、私(企業が儲かる)のために経済活動が行われていると感じてしまう。

私たちの商いの土台が根本から変わる変革期に今は来ていると私は考えている。

私の発想ではなく公の発想を持った商人がいる会社、お店が残るのではないだろうか?

 



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