●  「そらのレストラン」から教えてもらった作り手の思い

おはようございます。経営ドクターの島村信仁です。

1月25日に公開された映画「そらのレストラン」ご存知でしょうか?

良い映画なのですが、観ている人があまりにも少なく、早めに映画館から消えてしまいそう。

なので、早めに観て欲しくてブログで 紹介させてもらいます。

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大泉洋主演の「しあわせのパン」「ぶどうのなみだ」に続く北海道映画第3部である「そらのレストラン」。

本上まなみ演じること絵が「海が見える牧場で働きたい」と大雪が降る真冬に大泉洋の牧場を訪れるシーンから映画は始まります。

「僕のお嫁さんになれば働けますけど」と大泉洋演じる亘理が半分冗談に言うと「お願いします」という展開。

「こんなんないだろー」と思って観ていたら、実話なんですって(笑)

穿った見方はダメですね。これビックリしました。

個人的にこの映画を観ていて1番心に残ったのが、小日向文世さん演じるチーズ職人との人間関係です。

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亘理のお父さんが経営していた時から、牧場で作った牛乳を持って行ってチーズを作っていたんですね。

お父さんの代わりに亘理が経営をすることになって初めて牛乳を持って行った時に「チーズ作っているところ見るかい?」と誘われて初めてチーズ作りを見る。

その時に食べたチーズが美味しいのなんの。

「この牛乳じゃないとこのチーズは作れないんだ」と小日向文世さんがおっしゃる。

この時から、亘理は「チーズ作りを教えてください」と通って、チーズの作り方を教わるようになる。

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「 (小日向文世さん演じるチーズ職人のような)チーズが作りたいんです」と亘理は言うのだが、ある時、「お前、もう来るな」と言われてしまう。

「お前、何のためにチーズ作っているんだ?」と根本の問いをされるんです。

それからしばらくしてチーズ職人は病に倒れて亡くなってしまう。

亘理は、自分は何のためにチーズ作りをしているのか?どんなチーズを作りたいのかもわかっていないまま。。。 牧場経営をやめようとするんです。

そんな時に今は亡きチーズ職人の家に入ってみて、気付くんです。

職人が残してくれた自分へのチーズに込められたメッセージに。 

もう一度、牧場経営をやることを決意し、このチーズを含めた地元の野菜や肉を使った料理を地元の人に食べてもらう1日限定のそらのレストランを開店します。

その時に、レストランに来てくれた方々にそれぞれ農家さんが自分が作っている食材をどんな思いで作っているのか物語を語り始めるのです。

このシーンが自分は1番グッと来ましたねえ。

物作りもそうですが、商売でも同じだと思うんです。

どんな思いでその仕事をしているのか。

この想いに心が動かされて涙が出ました。

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亘理が初めて自分が作ったチーズを人前に出す話をした場面では、涙腺崩壊です(笑)

ネタバレになるから、ここでは書きません。

どうしても気になる方は自分の足で映画を見に行ってください。

ネットとか観た人の感想にはまず出てこない場面だと思いますので。

チーズにまつわる一連の物語を知ってしまうと、このチーズ食べたいって心の底から思えますよ。

作り手の思い、物語をお客様にキチンと伝えることの大事さに改めて気付かされました。

ぜひ、早めに映画館に足運びするのをオススメします。


次回の心学商売繁盛塾は2月11日(祝、月)に個人商店の逆襲をテーマに行います。カレー祭りも同時開催しますよ。