●  お茶は自分の事だけを考えるのではない(稽古3回目)

おはようございます。経営ドクターの島村信仁です。

 お茶の稽古に行ってきました。

まだまだ私自身がお茶を点てるという段階ではないため、とにかく周りの方々がお茶を点てている動きを目で見て覚える段階です。

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覚えられませんが( ̄▽ ̄;)

一番乗りでお茶室に入った後に男性2人、女性1人の方が来て、3人それぞれお茶を点てるお点前を拝見しました。

1番最後に女性がお茶を点てていたのですが、丁寧にやろう、順番を間違えないでやろうとするあまり、時間がかかり過ぎてしまっていたのです。

お茶室の奥様からは「そんなに時間かけていたら、島村さんが足痺れてきているじゃないの」

(あ、いや、それは私の正座の仕方がなっていないのが原因で、その女性のせいでは。。。)→心の声

とその女性は言われてしまい。

その後もお点前のスピードがゆっくりのままだったため、お茶の先生である晋彩先生からは、扇子を 畳にトントンと一定のリズムで叩きながら「遅い。遅い。」と言われており。

女性は焦ってしまい、お点前の順番を間違えてしまう。

お茶を頂いたり、棗や茶杓を拝見する客人も焦って間違ってしまうという流れに。

一通り点前が終わった後に晋彩先生はこう仰っていました。

「お茶を点てるのは自分だけゆっくり確実にやればいいというわけではないのです。お茶室全体の事を考えて、美味しいお茶を客人に飲んで欲しいというのがあるのに、間違えないようにとゆっくりやるとお茶室全体の一体感がなくなってしまうのです。」と。

薄茶の点前は10分を切るスピードで行う事。出来れば7分で行えるのが理想なんだそう。

手順を間違えたくないという自分中心の発想になると、確実には出来るが、客人を待たせてしまうことにつながり、お茶室全体が一体感が出ない。

自分がお茶を点てる稽古をするときは、速さも意識してやらねばいけないと身の引き締まる思いで拝見していました。

他の方のお点前を見るのでも十分勉強になります。

これって、商売にも通じることだと思いませんか?

お茶をゆっくり点てる事は、商売でいうと自分の事、家族の事、会社の事を考えて、お客様の事を考えていない事と同じではないでしょうか?

熱々の美味しいお茶を飲んで欲しいという気持ちは、商いでは良い商品やサービスをお客様にキチンと提供して喜んでもらいたいという気持ちと似ているのではないでしょうか?

お客様が望んでいない事を自分自身が良かれと思ってやってしまうとお客様からは喜ばれない。

自分自身のエゴを出していないだろうか⁉︎

お客様とともに喜んでもらえる一体感を店や会社は作り出せているだろうか?

お茶から商いに関して教えてもらう事が本当に多いです。

また、来週、お茶の稽古に行ってまいります。


次回3月25日(月)に行う心学商売繁盛塾は読書会を行います。本を読んで今までにない見識を身につけてまいりましょう。