● お客様に提案したい商品があるかどうか?




こんにちは。島村信仁です。



今、とある旅館の売店の売上を上げるために毎月、旅館の売店のスタッフ、社長と一緒に集まって勉強を開催しています。



一番最初に、私が行うことは、とにかく現場の人の話を聞く事。



いきなり行ってアドバイスはしません。



そりゃそうです。何もわかりませんから。



現場を知っている人の話を聞かない限りは何も変わらないのです。



そして、短期では数値は変わらないので半年以上の長期で仕事をすることにしています。



最初の2時間のうちに自分の中では80~90%は聞くという意識で現場に伺っています。



今回、売店のスタッフに話を聞いたところ、勉強会に参加してくれた全員から同じ言葉が出てきました。



それは・・・


「うちの売店は何を売りたいのか?わからない」


という言葉でした。


売店なのですから、文字通り売っているお店です。



でも、何を売りたいのかが明確ではない。何を売りたいのかの意思統一も出来ていない。



ただなんとなく置いて売っていた。そういうことが現場の人の話から見えてきたことの一つでした。



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福島県郡山市内にある旅館さんなのですが、地元郡山のお土産がなく、会津のお土産が多い。



宿泊して、翌日お土産を買って帰るお客様からは、郡山のモノは無いの?とずっと聞かれていたそうです。



確かに自分に置き換えてみるとわかりますよね。



せっかくその地域に行ったら、やはりその地域のお土産が買いたいと思うのが人の性。




売りたいと思うものがない・・・地元の郡山のモノがない・・・



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そんな問題提起が現場のスタッフさん全員から出てきた。でも、売店になかった。



それを翌月には郡山クリームボックスのサブレを販売していました。



ただ、当初はわかりにくい場所に置いてあったので、お土産コーナーの最前線。


銀座一丁目一番地という場所に並べ替えました。



もちろんこれだけですぐに売れるのか?ということはもう少し工夫をしないといけないのですが、売れ方は前より変わります。



もちろんいい方にです。


さらに工夫をすることでもっと売れる方向に変わります。


商売は物凄くシンプルに考えた時に、店主がこれはお客様に買ってもらったら喜んでもらえる!


そういう意思があるのか?


そういう思いがあるのか?


そういう情熱があるのかどうか?


これが大事だと思うのです。


もちろん目に見えるものではないですが、品揃えや売場の状況を観ればその思いはお客様も感じます。



この商品を買ってくれたらお客様が喜んでくれるなあ・・・



そんな気持ちになって商売をしていったら楽しいし、少しづつでも数字の売上・利益というのは後からついてくると私は思うのです。





● 5月22日(月) 心学商売繁盛塾の読書会を行います。一緒に未来の日本の商いの勉強をしましょう。