● 身の丈に合った拡大しない経営





こんばんは。島村信仁です。




大企業や大手はFC店などでお店を拡大することで売上を上げています。




既存店だけでは前年の売上を維持するのが難しいので、新規出店を行うことで前年よりも売上を伸ばしているという状況です。



大手はそのようなやり方が出来ますが、地域で商売している場合は、拡大するのではなく、身の丈に合った経営が大事になってくると感じます。




北海道根室市に碓氷勝三郎商店という老舗の企業があるのをご存知でしょうか?




碓氷勝三郎商店は「北の勝」というお酒を販売しているメーカーさんで地元根室市では物凄い人気があります。




ちなみにこれが北の勝です。



北の勝




北海道根室市民の人は知っている人が多いのではないでしょうか?



北の勝「搾りたて」は流通量が限られているので、幻のお酒とも言われているお酒です。


朝の6時頃から酒屋さんに並ぶお客様もいるし、わざわざ札幌方面から買いに来るお客様もいるほどで、発売されるとその日に完売してしまうほどの人気です。



5代目の女性店主である碓氷ナミ子さんはこのようにお話をされています。



「目の届く量、手抜きをしないで造れる範囲で納得のいく酒を造りたい。地元の旬の食材を引き立てる酒であり続けたい」 (日本の百年企業より)


北の勝というお酒の品質を維持するためにはこれ以上拡大して目の届かないところにいくような商売ではダメだということです。


碓氷勝三郎商店はお酒の品質に対して、出来が良くない・・・と感じれば出荷をしないのです。


1993年にはお客様に出せる出来ではなかったから店頭に並べることはなかった。


1999年には瓶詰まで終了していたが、酒蔵のタンクから茶碗に注いだ北の勝を飲んだ時に「香りが弱い。これはうちのお酒ではない」そう感じたそうです。


杜氏は「少し違う程度ではないですか?」と言い、十分商品になると思われたが、どうしても納得いかず。


卸売り、小売り店舗、北の勝のファンの顔が浮かび出荷停止を一人で決めたそうです。



こういう考え方で商いをしているからこそ根室市民はもとより道民にも愛されるお酒になっていると思うのです。


拡大して目の届かないところにいくのではなく、手抜きをしないで造れる範囲で納得のいく酒を造る。


自分の商いをお酒ではなくて、自分の商売に置き換えて考えてみるといいのではないでしょうか?



身の丈に合った商売。お店が狭くても目の届く範囲の商い。


このような商売が長く続くための心得なのではないでしょうか?



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