● 個人店は徹底的に非効率なことを行う


こんばんは。島村信仁です。

大きく世の中が変わっています。

戦後は人口が増え、経済成長に伴い、お店が24時間営業を行うようになりました。

それまでは24時間営業をしているお店は、ほとんどありません。

日が昇って、沈んだらお店が閉まる。そんな世の中でした。

しかし、働く時間が遅くなり、女性も働くことが多くなるにつれて、自宅で食事を作ることが少なくなり、外食で食事をするニーズが出てきました。

それに伴い、外食産業、ファミリーレストランや牛丼店などが24時間営業を行うことになりました。

ファミレス24時間


しかし、今の世の中は逆です。

人口が減ってきました。

スマホやiPadなどのタブレットの普及に伴い、深夜にファミレスに集まっていた人たちが自宅にいながらつながることが出来、深夜に来店するお客様が減りました。


そして、アルバイト・パートの募集をかけても人口減により、人が集まらないという状況になっています。

有効求人倍率というものをご存知でしょうか?

昨年の12月、日本全国の都道府県すべてで有効求人倍率が1倍以上になるという異常事態が起きました。

これは、求人1人に対し、仕事が必ず1件以上あるということです。

仕事を希望すれば、選ばない限り、全員が働ける。しかもすべての都道府県で。

これはバブルの時期でさえ起りえなかった状況です。

人手が足りない・・・

こんな工夫をしているラーメン店がありました。

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社員を紹介してくれた人には40万円。アルバイトを紹介してくれたら15万円ということを行っています。

お金がある大企業やフランチャイズ店のようなところなら出来ることでしょうね。

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人手がいないから、注文を取りに来る人がいません。

ボタンをタッチして注文するようになっています。

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そして、お客様のテーブルに配膳する人手が足りないので、ラーメンを作った店主が回転ずしのベルトコンベアーのようなものにラーメンを乗せて、お客様のテーブルに自動で配膳される機器を導入しました。

この機械の投資に使ったお金は5000万円だそうです。

でも、これを導入することで人手不足の解消と人件費を減らすことが出来るからよいという考えでした。

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あの手この手でやっていても、忘れてはいけない商いの根っこがあると思うのです。

お客様と接する配膳、注文取り、お水やお茶を出す。

こういうところを機械を使って省けば省くほど、そのお店には人の心が感じられません。

私たちのように小さなお店は、このやり方とは逆を行う。

お客様に注文を取りに行く。

お水かお茶のどちらがいいのか?聞いてお客様にお渡しする。

お客様に注文した食事を配膳する。

お客様の会計を人が行う。

小即大

徹底的に小さなお店は非効率なことをやる。

小さなお店にしか出来ないことを行うことが、お金があって機械に投資をする大企業に負けないやり方だと思わずにはいられないのです。

機械を使わないといけないほど、大きくしてしまった商いのあり方に問題がある。

そのように考えていかないと何も変わらないと思うのです。


このような考え方を毎月2回、東京で行っている心学商売繁盛塾の中でお伝えしています。


2月13日(月)に今年以降の世の中の変化はこうなるのではないか?ということについて話をさせていただきます。

ぜひ、個人でご商売をされている方、世の中が変わっている中で、今までとやり方を変えなければ生き残れないと思うのです。

参加して頂き、一緒に今後の商いについて話し合いをしませんか?

自分の商売、商いのあり方について真剣に考えてみませんか?

2月13日(月)に東京でお待ちしています。